コミュニケーションが苦手な人の「3つの特徴」

必要なのはテクニックじゃない

コミュニケーションを取りつつ人間関係を良いものにしたい。
 
多くの人が少なからずそのような思いを抱えていると思います。
 
しかし、必要なのは小手先の「テクニック」や「スキル」に頼らず、自分自身の「潜在意識」をきちんと理解することです。
 
「人間関係がうまくつくれずストレスを抱えている」「人とのコミュニケーションが苦手」という人は、潜在意識という点から見たとき、次のような課題を抱えていることが少なくありません。

●自分が出した意見に固執しやすい(観点の固定)
●他人の意見を取り入れようとはしない(話しが聞けない)
●自分の非力さや弱さなどを認めず他者批判の傾向がある。(他罰傾向)
●自分自身が何を基準に判断しているのか自覚が無い。(判断基準に対して無自覚)
●具体論や、成功者のやり方を重要視する(モデルに依存)
●思い込み=事実と認識する(認識の重要性)

とくに「観点」「判断基準」「認識」の3つは、潜在意識を理解する上で重要です。

観点が固まっている vs 観点が自由である

人間関係がうまくつくれず、かつコミュニケーションを苦手としている人は自分の考えが正しいと思い、人の話しが聞けないので「観点」が固まっています。

つまり、無意識に自分自身が正しいという前提で、他者と関わり、他人を〇×しやすい傾向があるのです。潜在意識にもアプローチできていないので、自分の思い込みに気づかず、経験・体験したことをすべて事実と思ってしまうので、コミュニケーションを取るたびに相手とのズレが広がり、人間関係は悪化。自己変化に対して目が向かないので、悪いことやイヤなことはすべて人のせい、環境のせいにしがちです。

その一方で、人間関係をうまくつくれる人は、異なる意見や考え方を楽しめる自由な観点を持てています。人の話を前向きに聴く姿勢があり「すべては自分次第」と物事を考えることができています。

潜在意識にアプローチして自分の判断基準を自覚できでいるため、成長スピードも速いということも特徴です。自分が経験・体験して思ったことが必ずしも事実とは限らない、ということを理解しているので、折に触れて自分の認識と相手の認識をすり合わせ、事実を確認できる習慣もできています。

観点が固定されて、自分の判断基準にも無自覚、思い込みは事実となってしまう前者のような人は「自己チュー人材」として扱われます。

反対に後者のような人は「グローバル人材」として、これからの時代、多種多様な企業で求められるでしょう。

【ポイント】
「自己チュー人材」とは

  1. 観点が固まっている
  2. 全て環境・他人の責任にする(他責)

「グローバル人材」とは

  1. 観点が自由である、人間関係をうまくつくれる人は、異なる意見や考え方を楽しめる
  2. 「すべては自分次第」と物事を考える(自責)

働き方が多様化し、いろいろな価値観の人とコミュニケーションを取ることが求められる今の時代、どちらの人材になるべきかは自ずとわかってもらえるのではないでしょうか。

それでは、日常の職場の例で中堅社員Aさんをモデルに解説してきたいと思います。

中堅社員Aさん

中堅社員Aさんは、勤続15年の中堅社員で現場のリーダー的ポジションです。後輩への面倒見もよく、慕う後輩も多いのですが、「上司や会社の上層部にはロクな人間がいない」と言うのが口癖でした。たとえ優秀な上司が赴任してきても彼の口癖は治らず、むしろ半恋的な態度を取り続けていました。

上司や会社からの改善指示にも従わず、さらにテレビやドラマの主人公のように自分を思い込み、正義のヒーローを気取りながら勝手に仕様変更を行ったり、根も葉もない噂を内部告発としてコンプライアンス室に連絡して大騒動になってしまったりと、暴走気味になってしまいました。

彼の状態を整理して考えますと以下のようになります。

  1. 上司や会社の上層部にはロクな人間がいないという意見に固執(観点が固定)
  2. 周囲の評判の良い上司が来ても自分の意見を変えない(話しを聞けない)
  3. ミスをしても会社や組織に責任転嫁をする(他罰傾向)
  4. 自分の思い込みに気づけない(判断基準に無自覚)
  5. ドラマやテレビの模倣をする(モデル依存)
  6. 思い込み=事実として認識してしまっている(認識の重要性)

まさに「自己チュー人材」というのがお分かりいただけるかと思います。

Aさんには、どのような未来が待ち受けているかみなさん想像できますか?

今後会社や組織としては、以下のリスクが発生する恐れがあります。

  1. Aさんが業務標準の仕様を守らず、顧客からのクレームが発生する。
  2. Aさんへの不信感から、職場の人間関係が悪化し、確認事項が増えて生産効率が低下する。
  3. ①、②により本愛必要ない業務が増加し、人件費が高くなる。
  4. ③により、営業利益を圧迫する。
  5. 結果として、会社には損害が出てしまう。

このように、自己チュー人材が一人でも職場にいるだけで業務量を増加させたり営業利益を低下させるリスクがあるのです。Aさんを入れ替えて部署異動などができれば良いのですが、多くの企業では人材が不足しており、さらに中堅社員のスキルをすぐに代替することなどは現実的に難しい状況です。

そこで求められてくるのが、「グローバル人材」です。仮にAさんが「グローバル人材」だった場合、どのように変わるかというと

  1. 確かに会社にはロクでもない人もいるが、優秀な方もいる(自分の観点に固執しない)
  2. 周囲の評判や、本人との面談を通じて信頼関係を築ける(話を聞ける)
  3. すべては自分次第だと考えることができる(自責)
  4. 自分の考えの基準に自覚がある(判断基準を自覚できる)
  5. 自分の認識が必ずしも事実とは限らないので、確認する習慣がある(思い込み≠事実)

以上のようになり、周囲の環境も変化していきます。

  1. 対話を通じて信頼関係を構築できるので、会社に対して反抗的な態度をとるのではなく、建設的な意見が言い合えるようになる
  2. 職場内も不信感にあふれてしまうのではなく、信頼関係があるので業務スピードも上がり、生産効率が上昇していく。
  3. 対話を通して部署の風通しが良くなり、改善案などが上がりやすくなる。よりクリエィティブに仕事ができるようになる。
  4. 結果として、会社の利益率が改善していく。

つまり相互不信を土台にした関係性ではなく、より良い関係性の構築を土台としたクリエィティブな職場環境へと変化していきます。グローバル人材が一人いるだけで、これだけ職場にも大きな影響を与えていくのです。

これらは具体的な一例に過ぎませんが、成功者や、成功し続けている方もこの「グローバル人材」といえるでしょう。自分の意見に固執してしまい、変化を楽しめないで成功している人を、思い浮かべられますか?

また、昨今の新型コロナウィルス感染拡大の影響で対面でのコミュニケーション機会が減っています。限られた情報の中でコミュニケーションを行うことにより目に見える情報に偏ってしまい、関係性が希薄化して誤解や衝突を招きやすい状況です。

今までは対面でその人の表情や雰囲気、声音などである程度背景を察することができましたが、この状況でこそ自分自身と、相手の潜在意識への理解を深めて目に見える情報に偏ることなく、良好な人間関係を築けることが重要となります。

改めて、冒頭の問いかけに戻ります。

必要なのは、小手先のテクニックではありません。自分の潜在意識をきちんと理解することです。

あなたは、観点が固定され自分の判断基準にも無自覚、思い込みは事実となってしまう「自己チュー人材」として今後も生きていきますか?

それとも観点が自由で自分の判断基準にも自覚があり、思い込み≠事実で他者との違いを楽しめる成長スピードの速い「グローバル人材」として生きていきますか?

ぜひ、自分の潜在意識を理解して異なる意見や考え方を楽しみ、意思疎通のずれが少なく良好な人間関係を構築できることを目指していただけたらと思います。

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ライブドアのメディア事業をゼロから立ち上げた経験(6名→600名)のある石山喜章が、御社の組織づくりに関する課題を解決します。成長企業に必要な「理念・バリューの再構築」、「評価制度の設計」、「幹部人材の育成」など、業績の上がる組織を創りたい経営者の方はご相談ください。

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