成功者は「同じ視点」を持っている

「観点」「判断基準」「認識」の3つを押さえる

経営者やマネージャー、人気店の店長など、たくさんの人と関わっていく必要があり、その中で成果を出すことに成功している人は、例外なく潜在意識を使っています。

正確に申し上げますと、潜在意識を理解していなかったとしても、結果的に同じ視点を持っているのではないでしょうか。

同じ視点というのは、「相手の立場(観点)」「背後にあるイメージ(判断基準)」「ものの見方(認識)」の3つをちゃんと理解して人と接するということ。

つまり、相手の表面的な部分だけでなく、「目に見えない部分=潜在意識」を見ることができているのか?という点です。

本質を洞察する力は、多くの経営者が手にしたいと願う能力の一つではありますが、それを図解したモデルやフレームワークはそれほど多くは存在しません。

米国の未来学者アルビン・トフラーは著書「富の未来」で情報と知識の違いについて説明を行っています。ここでは、それをさらに深めて、潜在意識を理解するために本質とは何かを6階層で整理してみましょう。

 <「データ」:単体で「意味を持つことのないもの」>
・300株

<「情報」:データに主語や述語などが加わり意味を持つもの>
・「AさんがY社の株を300㈱購入した」

<「知識」:情報が集まり「価値」になるもの>
・「AさんがY社の㈱を300株購入した」
・「Y社は来週の金曜日、記者会見を開く予定」
・「Y社の社債が売りに出されている」

 3つの情報が集まることによって「今が買い」というように、価値に変わる情報の集まりを「知識」といいます。

<「知恵」:パターンを発見する段階>
 知識がある程度蓄積されると、パターンを発見するようになります。株価の動きを示すチャートも、特定のパターンで売りや買いを行うと儲かるというノウハウ(パターン)本がありますが、金融業界に限らず多様な業界で、「こういうときは、こうなる傾向・確率が高い」というレベルまで濃度が凝縮された情報や知識を「知恵」と呼びます。

<「法則」:一般に学問・理論と呼ばれるもの>
 パターンを発見し、それを実験や反証などを通して証明でき、他者が同じことを試しても再現性があると科学として認められます。

 このように、特定の分野で立証された知恵は「法則」と呼ばれます。
 
 ただし、植物学は経済学を扱わず、金融工学が分子生物学を扱わないように、ある特定の分野に対して通用する法則なので「部分的な法則」といった表現になります。

 <「真理」:この宇宙のすべての存在や現象に共通する法則>
 この宇宙の内にある、すべての存在と現象に共通する自然法則を真理と呼びます。
 数学・物理学は真理に近く、授業で出てくる方程式などは地球以外の惑星に行っても使うことができますが、社会学・歴史学・脳科学などはほかの惑星においても通用するかは、未知数です。

 一般社会では、ケーススタディや事例、やり方を学ぶことによって結果を出そうとする傾向が強いですが、本当に成功している人に共通する点は、本質(やり方や考え方、思い方のベースにあたる在り方・メカニズム)を理解できている点です。

 これからみなさんが成功したい、幸せになりたいと願うのであれば、やり方に執着するよりも、考え方や思い方をマネするよりも、それらの基本土台となっているメカニズムや法則、在り方が何なのかを理解するほうが早く正確に結果を生み出せます。
 
つまり、たくさんの「やり方」を覚えるよりも、たった一つの「法則」を学ぶほうが効果的なのです。

 結果を出している人や成功している経営者などが「本質」を大事にするのには、こうした背景があります。人間関係の構築においても、やり方や方法論だけマネをするレベルでは、本当の信頼関係は築けません。人としての在り方を伴った相互理解を深めるには、「やり方」のレベルではなく、本質的な知恵や法則のレベルを理解することが必要です。
 このブログでは、脳科学や社会神経学などすべての学問を裏付けできる「潜在意識の使い方」を解説しているのです。

 人間関係をうまくつくることができ、よいコミュニケーションを楽しむための「潜在意識の正しい使い方」は、一度手にすれば、ずっと使えるシンプルな法則なのですから。

野球少年A君の例

ここからは、さらに具体的な例で解説を行っていきたいと思います。

 ここに、野球少年Aくんがいます。Aくんは投手です。より確実に打者を抑えるために、最先端の情報をチェックしています。

 ふとテレビを見ていると、Aくんは大リーグでは「カーブ」が再注目されているという番組が目に飛び込んできました。
 
(よし。。。カーブが今有効なんだな!)

A君はこの日から、カーブばかりを練習することにしました。
そして試合の日本番を迎えます。小学生ながら本格的なカーブを投げるAくんに相手チームは苦しみます。

(この試合、行けるぞ…。)

A君は確信します。頭の中には大きな弧を描くカーブでばっさばっさと三振の山を築く大リーガー投手の映像が浮かび、自分自身と重ね合わせています。

しかし、試合が進むにつれて状況は一変します。カーブの投げ癖、軌道に目が慣れてきた相手チームは、次第にA君の球を捉え始めます。結果、失点が10でこの試合は敗戦。Aくんは負け投手になってしまいました。このとき、Aくんはこう思いました。

(なんでだ!大リーガーのマネをしたのに!)

実は、大リーグがカーブを多用し始めた背景は、ホームラン狙いのアッパースイングが打者の間でトレンドとなっており、その対抗としてカーブが注目され始めたので、大リーガーの投手はカーブに再注目していたのです。ホームランを狙うスイングの指導をしない少年野球では、ややアンマッチなやり方だったのです。

さて、ここまでがAくんの例です。Aくんの問題点はなんだったのでしょうか?まとめると以下のようになります。

  1. 大リーガーがカーブを多投している「やり方」ばかりに注目してしまったこと。
  2. カーブを投げれば抑えられるという相手不在の考え。(相手の立場に無自覚)
  3. カーブが大リーグで流行した背景を理解できていなかった。(判断基準)
  4. カーブ=抑えられるという思い込みから抜け出せなかった。(認識)
  5. 結果、敗戦投手になってしまった。

今回の例は少し極端だったかもしれません。しかし、みなさんにも心当たりはありせんか?スキルに関する書籍があふれかえっている現状を鑑みますと、やり方や考え方、思い方のマネをすることに執着されている方が多いのでは?と考えてしまいます。

 では、やり方やスキルに偏重しない、潜在意識をコントロールできている野球少年Bくんの場合、どのようになるでしょうか?同じ情報に触れたとしても違う展開となります。

  1. 打者を抑えるためのマインドセット、投手としての在り方に注目する。
  2. カーブが流行している背景まで理解し、ホームランを狙っているバッターには有効である、と読み解く
  3. ②よりカーブを多投するのではなく、有効と思われる状況でしか投げない

敗戦するかどうかはわかりませんが、少なくともAくんよりは状況を改善できそうです。

ここまでが野球少年たちの例です。

まとめると

  1. やり方ではなく、在り方に注目する
  2. 自分が正しいと思うボールを投げるのではなく、打者が打てないボールを投げる。
  3. 情報をそのまま受け取るのではなく、情報の背景まで読み解く。
  4. 思い込み=事実ではなく、思い込み≠事実と自分の認識を確認していく作業をする。

これらは具体的な一例に過ぎませんが、成功者や、成功し続けている方は例外なくこの「本質」を大切にしています。やり方に固執していると、結果として回り道になってしまうケースもあるのです。

さて、改めて冒頭の問いかけに戻ります。

 経営者マネージャー、人気店の店長など、たくさんの人と関わっていくことが求められ、そのなかで成果を出せている人は、例外なく潜在意識を使っています。
 
正確に言えば、潜在意識を理解していなくても、結果的に同じ視点を持っているのではないでしょうか。同じ視点というのは、「相手の立場(観点)」「背後にあるイメージ(判断基準)」「ものの見方(認識)」をちゃんと理解して人と接するということ。

これからみなさんが成功したい、幸せになりたいと願うのであれば、やり方に執着するよりも、考え方や思い方をマネするよりも、それらの基本土台となっているメカニズムや法則、在り方が何なのかを理解するほうが早く正確に結果を生み出せます。
 
つまり、たくさんの「やり方」を覚えるより、たった一つの「法則」を学ぶほうが効果的なのです。

みなさんは、少年野球Aくんのように、やり方にこだわりますか?
はやく正確に結果を生み出すために、たった一つの法則を学ぶことを選択しますか?

ぜひ、いち早く成果を実感していただくために、たった一つの法則を習得していただきたいと思います。

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ライブドアのメディア事業をゼロから立ち上げた経験(6名→600名)のある石山喜章が、御社の組織づくりに関する課題を解決します。成長企業に必要な「理念・バリューの再構築」、「評価制度の設計」、「幹部人材の育成」など、業績の上がる組織を創りたい経営者の方はご相談ください。

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