「自分探しの旅」でなぜ、何もみつからないのか

答えは「外側」ではなく、「内側」にある

人間関係に悩んでいる人は、基本的には真面目です。
 
その真面目さから、「人間関係がうまくつくれないのは自分がダメだからだ」と思ってしまい、自分の何をどのように変えればいいのだろうかと悶々と考えるのです。
 
そして、なかには‘自分探しの旅‘に出てしまうような人もいます。
 
20代のとある男性は、会社で人間関係の板挟みに悩み、自分を見つめ直したいと考えて日本一周の旅に出ました。お金はほとんど持たず、ヒッチハイクの旅です。
  
ときには旅先で知り合った人の肩をもんで、その対価を少しだけ受け取ったり、農作業を手伝って食事をお世話になったりしたそうです。
 
旅をしていた間、彼は「何も持たないのに、とても幸福だった」と言います。
 
ところが、1年の旅を終えて戻ってきた途端に、急激な不安に襲われてしまいました。
 
同級生たちは仕事を山ほど経験して成長しているのに、自分はまだ無職でどこも向かう先がない。不安にいたたまれなくなった彼は、数か月間のアルバイトをして再び旅に出ます。しかし、旅先から戻ると、また同じような不安に駆られたのです。
 
「一体、何がダメなのかわからない。自分はどうすればちゃんとした人間関係をつくって生きていけるのだろうか。このままだと、何度も同じことの繰り返しだ」
 
私は彼からそんな相談をされたのですが、環境や行動を変えても、人間関係をつくる原理原則が理解できていないと、自分に自信が持てる人間関係はつくれません。
 
同じ悩みを抱えて北欧の果てまで旅したとある女性は、このように言っていました。

「どこまで行っても新しい自分はいなかった。分かったのは、どこに行っても自分がついてくるということ」
 
どれだけ自分を探す旅に出ようが、自分の潜在意識に目を向けて、何をどう変化させればいいのかわからないと、何も変わらないのです。

自分に対して自信を持って、どこでも人間関係をつくってうまくやっていきたい。

そのためには、まずは「いかに自分が自分のことをわかっていないか」を知ることです。人間の脳は、自分がなぜそれを選択するのかを意識させないまま、イメージと近いほうを選ぶクセを持っています。

その根本にあるのが、潜在意識なのです。

前述の彼も、自分自身の潜在意識にアプローチすることによって「自分が何者なのか」を明確に理解し、未来のビジョンを描いて行動できるように変化していきました。

自分がうまくいく原因も、うまくいかない原因も、全ては潜在意識にあるのです。

ですから、自分探しの旅をして外側に自分を探すのではなく、自分の内側の潜在意識に目を向けることが、問題解決の一番の近道なのです。

コーチングを受けてみるものの

 ここからは、さらに具体例をお示しして解説していきたいと思います。

 Aさんは、社内の人間関係と成績に悩んでしまい、とあるコーチングを受けることにしました。そのコーチングを受け終わった後、Bさんにその感想を話しています。

A「Bちゃん、お待たせ。またコーチング受けてたのー。」

B「また?Aちゃん、この前も受けてなかった?」

A「前とは別の人よ。今回の人はイケメンで優しいし、私のこと理解してくれてるのよー。」

B「前の人とは何が合わなかったの?」

A「良いひとだったんだけどねー。面談するたびに、なんか違うというか…。」

B「その前も、違う人にコーチングされてなかった?」

A「あの人はコミュニケーションスキルばっかりで私の話聞いてくれなかったの!全然合わなかったわ。」

B「Aちゃん、今まで何人くらいの人からコーチング受けてきたの?」

A「8人くらいかなー。」

B(絶句)

A「やっぱ多いかな…?」

B「なんでそんな多いのよ…。」

A「んー。最初はみんないい人なんだけどね。でも面談重ねるうちになんかズレてくるというか、やっぱりわたしのこと理解してくれてないっていうか…。」

B「Aちゃんさ」

A「ん?なに?」

B「自分のこと理解してくれないって言ってるけど、一番理解できてないのAちゃん自身なんじゃないの?だから8人全員受けてもしっくり来なかったんじゃない?」

A「…。」

B(あれ…?地雷踏んだかしら?)

 さて、Bさんが地雷を踏んだかどうかは別にして、いかがでしたか?Aさんは物理的な旅には出ていませんが、答えを他者=外側に求める意味においては、自分探しの旅を繰り返しています。

 Aさんの状態をまとめると、以下です。

① 自分に自信を持てていない。社内の人間関係や成績に悩んでしまう。
② 社内の人間関係にストレスを感じるので、社外の第三者であるコーチに相談する。
③ 最初はコーチとストレスなく話せているのだが、「自分のことを理解しているのか」と不信感を抱くようになり、ストレスを感じる。
④ 人間関係をリセットし、別のコーチに面談を繰り返す。

Aさんは②~④を繰り返して8人ものコーチとの面談を繰り返していたのでした。このままでは

1、コーチとの面談を行う時間のロス。
2、コーチとの面談にかかるお金のロス。

以上2点のロスが生じてしまいます。

さて、Aさんの悩みはこのまま解消されそうでしょうか?

恐らく、このままの状態では解決しないでしょう。結局のところ、自分自身や相手の潜在意識にアプローチして、人間関係をつくる原理原則を理解しなければ、何をどう変化させたらいいのかわかりません。

では、Aさんが潜在意識にアプローチを行い、人間関係をつくる原理原則を理解するとどのような変化が起きるのでしょうか?

Aさんが、潜在意識へのアプローチを行い、自分に自信を持ち始めたころ、またBさんとカフェでお茶をしているところです。

A「ごめん、また待たせちゃって。」

B「Aちゃん相変わらず忙しいね。またイケメンのコーチでも見つけた?」

A「ううん。もうコーチ探すのはやめたの。」

B「え、もしかして会社辞めちゃった?」

A「違うわよ。もうすっかり悩まなくなったの。」

B「え。。。あんなに上司のことハゲおやじとか言ってたのに?」

A「まあね。さすがにそのことは話してないけど笑。少しは本音で話せるようになったかな」

B「わかってもらえたの?」

A「向こうも気になってたみたい。辞めちゃうんじゃないかって。」

B「そうなの。。。少し前とは別人ね。なんだか穏やかになったんじゃない?」

A「そう?」

B「前よりずっとステキなんじゃない?」

A「ホント?やったあ!超ハイスペックイケメン彼氏できるかな?」

B(そこは変わってないわ…。)

 さて、いかがだったでしょうか?Aさんに明確な変化ができましたね。Aさんの状態をまとますと以下です。

  1. 人間関係をつくる原理原則を理解でき、建前だけではなく本音のコミュニケーションができる。
  2. 人間関係にストレスを感じることがなくなる。
  3. 悩みが無くなるので、コーチにかけるお金や時間のムダがなくなる。
  4. どのように変化、成長すればいいのかがわかるので将来の不安がなくなる。

恋愛面にはまだ課題がありますが、以前のように悩み続ける状態が解消されて自分探しをやめることができました。原理原則を理解すると、問題の本質は外側ではなく、内側、すなわち自分自身の中にヒントがあったのだと、明確に理解ができます。

 改めて、冒頭に戻ります。

人間関係に悩んでいる人は、基本的に真面目です。
 
その真面目さゆえに、「人間関係がうまくつくれないのは自分がだめだからだ」と思い、自分の何をどう変えればいいのだろうかと悶々と考えるのです。
 
そして、なかには‘自分探しの旅‘に出てしまう人もいます。

 あなたは、まだ自分探しの旅をして、答えを外側に求める選択をしますか?

 それとも、自分の潜在意識にアプローチをして、内側に目を向け、未来のビジョンを描いていく選択をしますか?

 私たちが、伴走させていただきます。ご自身の潜在意識と向かい合い、自分自身が何者なのかを知る旅をはじめましょう。

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