人間関係に悩むのは、練習量が足りないから

6週間続ければ、だいたい習慣化できる

 新しい選択をするときは、誰でも不安になります。

 けれども、ちょっと思い返してみてください。

 みなさんも、今までの人生で数々の選択をしてこれまで生きてきたのではないでしょうか?

 「新しいアルバイトを始めてみる」「新しい人と付き合いを始める」「新しい環境に身を置いてみる」「新しい分野の勉強を始める」「新しい道具を使う」。様々な選択をして、それがやがて「当たり前の日常」になってこなかったでしょうか?
 
 あとから考えれば、なんであんなに緊張していたんだろうと思うことはたくさんあると思います。

 人間は、新しいことはだいたい6週間も続ければ、習慣化できるようになるといわれています。これは人間関係でも全く同じなのです。

 新しいコミュニケーションも1日や2日では自分のものにはなりません。

 人間関係を作っていくには、知って理解する(=Know)、実際にやってみる(=Do)、一連の流れを体感する(=Feel)、最終的に自分のものにする(=I am)というプロセスがあります。

 多くの人が人間関係に悩んでいるのは、法則レベルの情報や知識が少なかったからです。

 仕組みを理解しない状態で一生懸命にコミュニケーションし続けても、ウシ子とトラ男のようにズレていってしまうだけなのです。

 ここまでは脳にまつわる人間共通のメカニズムを解説してきました。

 次のコラムからはそのメカニズムを踏まえ、実際にどうすれば潜在意識が変わり、人生が変わるのかみていきましょう。

練習量が能力につながる

 ここからは、具体例でさらに解説を行いたいと思います。

 ある一定数の練習量が必要になるのは、なにもコミュニケーションだけではありません。
 
 たとえば、マラソンでもそうです。短距離走しかしたことがない人が、いきなり42.195キロを走り切ることができるでしょうか?練習も準備もせず本番に挑んでしまうと、最悪の場合ケガをしてしまいます。

 マラソンを完走したことがある方はご存じかもしれませんが、しっかり練習して準備された人でも、30キロ以降に足が動かなくなってしまってリタイヤしてしまったりします。

ビギナーの方が完走を目標にした場合、最低5か月前から練習をスタートさせなければ相当厳しいでしょう。しかもいきなりジョギングを開始するとケガしてしまう恐れがあるので、まずは筋肉トレーニングを継続して1か月行い、2か月目からようやくジョギングを開始できるように、ステップを踏んで段階的に練習量を上げていきます。

 そうやって5か月目にしてようやく本番さながらの強度の高い練習を行い、本番に臨んでいくのです。

 人間関係、コミュニケーションも同様です。

 人間は生まれてから、まず最小単位の共同体、家族とのコミュニケーションからスタートします。ここでの出来事、経験がベースになり徐々にほかの共同体の人、友だちや学校の先生、先輩や後輩などと関わっていくことになります。

 日本でいえば、おおよそ高校までは地域のコミュニティーでの人間関係が主だと思います。そして都市部の大学に入学すると人間関係が一変。全国から集まった、背景や地域性などのバックグラウンドの異なった同世代の学生と交流を重ね、卒業すれば社会人です。

 ここまでにどれだけ多様な価値観の人々と交流できているかによって、社会人になって立場の異なる人々との働き方や人間関係の築き方が変化していきます。下記の例を観てみましょう。

たとえば、50人程度の人口の村で20年間過ごした若者Aさんと、大学を都内で過ごしたBさんが同じ東京の会社、営業という職業に就職したとしましょう。Aさんと比較してもBさんは都市部で様々な人と交流を行っています。

そしてAさん、いきなりクレームに遭遇してしまいました。その相談をBさんにしているようです。

Aさん「Bさん、東京って怖いところだな。」

Bさん「いきなりどうしたんだよ?」

Aさん「X社のYさんにこの前怒られちゃってさあ。ちょっとメールするの遅くなっただけなんだけど、『何考えてんだ!この程度のメールなんで24時間以内に返せないんだ!』って怒鳴られちゃってさあ。」

Bさん「あー、地雷踏んじゃった感じだ?」

Aさん「地雷?まあそうかな。もうすぐYさんの前で新規商材のプレゼンしなきゃいけないいんだけど、めっちゃ不安だよ。東京の人ってホントせっかちで怖いわ。」

Bさん「いやいや、少し考えればわかるじゃん?」

Aさん「え?」

Bさん「確かに朝のラッシュとかみんな凄い形相で急いでるけどさ。東京の人がみんな余裕なくて怖いわけじゃないと思うよ。Yさんの部署、かなり忙しい部署だからすぐに返事がほしかっただけじゃない?」

Aさん「そうなの…?」

Bさん「うちは割とのんびりしてるからなあ。でもみんなうちの会社みたいにのんびりしてるわけじゃないし、お客さんの社風とか、普段からどんな風に働いているのかは気にしたほうがいいんじゃない?」

Aさん「…。」

Bさん「お客さんもいろんな人がいるけどさ、ある程度パターンに分けられると思うよ。そんなこの世の終わりみたいな顔するなって。」

Aさん「Bさん、先輩って呼んでもいいですか?」

Bさん「え」

 さて、いかがでしょうか?Aさんの状況をまとめますと以下です。

① Aさんは、なぜYさんに怒られたのかわからない。
② Aさんは「東京の人=怖い」というレッテルを貼って自分を納得させようとしている。
③ それでも不安は収まらず、Bさんに相談した。

一方Bさんの状況は以下です。

① Bさんは、豊富な経験から顧客もある程度パターンで分けられると考えている。
② BさんはYさんが怒った理由もある程度想像できている。
③ Bさんは、そんなに気にするようなことじゃないという余裕がある。

Aさんは、コミュニケーションの練習、すなわち多くの人との交流が不足しており、目の前の人の背景を想像できていません。したがって、なぜ怒られたのか理解できず、不安に陥ってしまっています。

 一方、Bさんはこれまでの経験などから、先方の事情、行動の背景を想像できており、なぜAさんが怒られたのかも理解できています。したがって余裕もあります。

 このように、ある一定数の経験や練習を行うことは人間関係においても同様に重要なことになっていきます。その人の潜在意識やマインドテリトリーに繋がるにも、自分ひとりの人生しか知らず、他人の人生を想像できなければ読み取ることができません。

 そして練習を行う際は、最も効率よく経験を積めるように行うことも同時に大切です。マラソンの完走を目指しているのに短距離の練習ばかり取り組んでいては意味がありません。

しかし、一人で練習を行ってしまうとそのように目的から外れたことに取り組んでしまうリスクがあります。スポーツでコーチがその道から外れないよう、選手を導いていくことと同様に、人間関係においても、方向性を違えぬよう指導する存在が必要だと思いませんか?そういった存在がわたしたちCCOです。

 改めまして、冒頭に戻ります。

 人間は、新しいことはだいたい6週間続ければ、習慣化できるようになるといわれています。これは人間関係でもまったく同じことです。

 新しいコミュニケーションも1日や2日では自分のものになりません。

 あなたは、どうしますか?

 私たちとともに、新しい習慣を6週間続けてみますか?

 それとも、今のままの自分を選択しますか?

 ぜひ、潜在意識の扱い方やマインドテリトリーなどを使って素晴らしい人間関係を築き、人生の成功者になってみませんか?

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ライブドアのメディア事業をゼロから立ち上げた経験(6名→600名)のある石山喜章が、御社の組織づくりに関する課題を解決します。成長企業に必要な「理念・バリューの再構築」、「評価制度の設計」、「幹部人材の育成」など、業績の上がる組織を創りたい経営者の方はご相談ください。

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