潜在意識の活用は「4つのステージ」で変化していく

理想は、自分の観点にとらわれないこと

 潜在意識の活用には、4つのステージが存在します。

 どのように変化していくのかが理解できれば、自分自身の成長も手に取るようにわかるので、ここで簡単に説明を致します。

<ステージ0「考えがグルグル」>
事実ではなく、自分の思い込みを前提に思考が堂々巡りしてしまっている状態。妄想や被害者意識が強くなってしまい、意思疎通が難しいメンタル不全に近い状態です。

<ステージ1「観点固定」>
 自分の経験・体験に基づいた考え方や価値観のみをベースにコミュニケーションを取っている状態。新社会人は普通、この状態からスタートすることになります。

<ステージ2「立場チェンジ」>
 相手の背景にある考えや立場、状況などを理解して対話ができる状態。自分の判断基準やアイデンティティーの形成過程を自覚して、そこに捉われなくなると、自分の観点だけに固定されず、相手の立場に立つことができる。
 リーダーや管理職など、人の上に立ってマネジメントする仕事の方には相手の立場に立つことのできるステージ2の方が多いです。

<ステージ3「マインドフルネス」>
 目の前の事象に対して判断を加えず、「いまここ」を認識できている状態。
 心に余裕があり、安定しているので、多様な価値観の相手を受け入れることができ、異なる価値観の人とも協力関係を構築することができます。

 ほとんどの新社会人は、自分の経験・体験に基づいた考え方や価値観だけをベースにコミュニケーションを図る「観点固定」の状態ですが、成長するためには、その状態に自分がいると気づくことがまずはとても重要です。

 仕事ができる人は、相手の立場に立てる(相手の観点に移動できる)人が多いと感じたことはありませんか?

 相手の言葉や行動の背景にある階層(感情やイメージ)を観ることのできる視点を持つことは、成功への近道でもあります。
 自分の観点(ものの観方)に気づかないで、勝手な思い込みの上に思い込みを重ねて思考が堂々巡りを始めると、不安、不信が増幅され、恐怖感が強まってきます。

健全なメンタルを保つためにも、まずは自分の考え方や価値観(モノサシ)だけに固定されていないかを確認し、相手の立場に立ったコミュニケーションができるように心掛けていきましょう。

ある夫婦の会話

 ここからは、さらに夫婦の具体例を交えながら、夫Aさんの成長を通してこの4つのステージに関して解説していきたいと思います。

 夫のAさんと妻のBさんは、結婚一年目でめでたく懐妊。第一子が誕生しました。しかしお父さん1年目のAさんはどうやら悩んでいる様子です。

妻Bさん「ちょっとパパ、これやっておいてよ!わたしご飯作っちゃうから」

夫Aさん「は、はい(前より言い方きつくない?)。」

妻Bさん「はあ、やっておいてほしかったなあ。」

夫Aさん(なんでこんな関係になっちゃったんだろ。前はもっと優しかったのにな。出産するとホルモンバランス変わって夫への愛情が薄くなるって聞くし、もう冷めちゃったのかな。もう愛されないのかな…。家にいるのが苦痛だわまったく。)

さて、妻の態度が出産後と比較して愛情が薄れた、愛されてないと考えてるAさんをみなさんはどのように感じましたか?これをステージ0の状態に当てはめて考えると以下の通りです。

① 夫Aさんは、妻の態度が以前より素っ気ないと感じている。
② 素っ気ない=愛が薄れたと思い込んでいる。
③ 妻とのコミュニケーションを諦めようとしており、メンタル不全に陥りそうな状態。

以上になります。このままの状態で数年、数十年時が経つといかがでしょう。即離婚とはならないかもしれませんが、夫婦の距離間はどんどん離れてしまいそうです。では、もしAさんが思い込みに気づいた場合、どんな変化が起こるでしょうか?また夫婦の会話から始まります。

妻Bさん「ちょっとパパ、わたし掃除してって言った?おむつ変えてほしかったのに!」

夫Aさん「え?あ…ごめん。日曜の10時はいつも掃除って決めてたと思ったから」

妻Bさん「はあ、それあなたの実家の話でしょ?リズム違うんだからそこに拘らないでよ。」

夫Aさん(やってほしかったことは掃除じゃなかったのか…。)

 さて、Aさんはステージ0の考えグルグルの状態はめでたく抜け出し、なんとか家庭円満になるように率先して家事をやりはじめましたが、どうやら奥さんのニーズにははまらなかったようです。Aさんの状態をステージ1に照らして整理すると以下です。

① Aさんは過去の体験、経験から日曜10時に掃除をすることは家庭にとってプラスだと判断した。
② Bさんがやってほしかったことはおむつの交換だったので、ニーズに合わなかった。
③ 結果、夫Aさんは妻Bさんに怒られた。

まだ自分自身の判断基準、観点に固定された状態なので相手の背景にある考えや立場、状況からとるべき行動を決めることができていません。家庭円満にしようと行動しようとしたことは良かったのですが、妻Bさんの本当にやってほしかったことにアプローチをしなければ、すれ違いが生じてしまいます。

 Aさんは今度こそと意気込み、自分を変えました。以下がその成長した夫Aさんと妻Bさんの会話です。

夫Aさん「よし、そろそろ散歩連れていくよ。」

妻Bさん「え?いいの?」

夫Aさん「最近一人の時間がないって言ってただろ。1時間くらい連れて行くから、ゆっくりしてて。」

妻Bさん「パパありがとう!ちょっとゆっくりさせてもらうね。」

さて、いかがでしょうか。Aさんの成長を感じ取れましたか?この状況をステージ2に照らし合わせて整理しますと

① 相手の言葉や態度から、その立場や背景を理解できる。
② 自分の観点に捉われることなく解決策を実行できる。
③ 二人の関係性が深まる。

以上が、ステージ2に照らして整理したAさんの状態です。関係性が深まる、素晴らしい行動をAさんは取ることができました。何気ない夫婦の会話と思われるかもしれませんが、同じ年数をステージ0やステージ1の状態で一緒に過ごすのと、ステージ2の状態で過ごすのとでは、大きく夫婦の関係性が変わるのではないでしょうか。

 そして、Aさんの成長は止まりません。次にステージ3の状態にまで成長することができました。妻Bさんの実家に帰省したときの、義母Cさんとの会話です。

夫Aさん「またお邪魔してしまってすみません。」

義母Cさん「いいのよいいのよ。それよりね、ちょっと気になることがあるんだけど。」

夫Aさん「なんでしょう?」

義母Cさん「あやすときにスマホ使ってるでしょ?あれ大丈夫かしら?目に悪かったり脳に影響与えるんじゃないかしら。Bに言ったら煙たがられちゃったんで、Aさんに言ったのよ。」

夫Aさん「ああ、ご心配してくださって有難うございます。良かったら、お義母さんたちがどんな風にあやしていたか教えてもらえませんか?」

 以上が帰省中のAさんと義母C会話です。いかがでしょう?みなさんはどんな印象を持ちましたか?これをステージ3に照らし合わせて整理すると以下です。

① 心に余裕があり、多様な価値観を受け入れる状態。
② 義母の小言とも取れる発言を、余計な判断を加えずに受け取れる。
③ 結果、育児に関して義母と協力関係を築けそうな会話ができる。

以上が、AさんとCさんの会話のまとめです。Aさんは妻Bさんだけでなく、違った価値観を持った相手を目の前にしても受け入れられる心の余裕ができ、協力関係を築くことができています。

 自分の観点(ものの観方)に気づかないで、勝手な思い込みのうえに思い込みを重ねて思考が堂々巡りを始めると、不安、不信がつのり、恐怖感が強まってきます。

健全なメンタルを保つためにも、まずは自分の考え方や価値観(モノサシ)だけに、つまり観点が固定されていないかを確認し、相手の立場に立ったコミュニケーションができるように心掛けていきましょう。

改めまして、冒頭に戻ります。

 潜在意識の活用には、4つのステージが存在します。

どのように変化していくのかが理解できれば、自分自身の成長も手に取るようにわかるようになります。

あなたは、このままご自身の観点に捉われたまま、現状維持を選びますか?

それとも、4つのステージを理解し、自分自身を成長させて成功する道を選びますか?

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ライブドアのメディア事業をゼロから立ち上げた経験(6名→600名)のある石山喜章が、御社の組織づくりに関する課題を解決します。成長企業に必要な「理念・バリューの再構築」、「評価制度の設計」、「幹部人材の育成」など、業績の上がる組織を創りたい経営者の方はご相談ください。

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